来年3月で閉校となる函館稜北高校(田邊禎明校長、生徒114人)は、23日午前9時から、総合的な学習の時間に取り組んだ個人探究の発表や同校OB・OGと未来を語り合う意見交換をオンラインで行う「探求まなフェス」を開く。同校では当日参加できる卒業生を20日まで募集している。
同校では「総合的な学習の時間」の授業の一環として、それぞれが興味・関心を持ったテーマを深く掘り下げ、まとめる「個人探究」に取り組んでいる。3年生では医療、人文科学、教育、語学など分野ごとのゼミで活動し、函館市内の大学生など地域から講師を招き、発表内容を深めてきた。今年度は同校として最後の1年となる中、新型コロナウイルスの感染拡大で例年通りの学校祭ができず、生徒の成果発表の場を作ろうとオンラインでの発表会を企画した。
当日は生徒が発表する様子を「ユーチューブ」でライブ配信。その後、ウェブ会議アプリ「ズーム」を使い、生徒と卒業生がグループディスカッションし、発表の感想や高校での学びについて語り合う。
実行委員長の前川遼哉さん(17、3年)は「探究活動を進める中でより広い世界があることを知り、進路につながる良い経験ができた」と話し「OB、OGなど幅広い世代の方々との意見交換はさらに学びを深める機会となるので、たくさんの先輩方に参加してほしい」と呼び掛ける。
申し込み、問い合わせは実行委(ryohokumanafes@gmail.com)へ。申し込みは卒業期、卒業時のクラスと氏名を送る。当日の参加にはパソコンまたはスマートフォンが必要。(飯尾遼太)