ロボットフェス・インはこだて市民の会(白石勝士会長)主催の「ジュニアロボットコンテスト2016」が3月29~31日、函館高専で開かれた。市内の小学生11人が参加。最終日の31日はそれぞれが製作したロボットのコンテストが行われ、出来栄えを競った。
物づくりの楽しさや奥深さを体験してもらおうと、13年から同高専の協力を受けながら開催。29、30の両日は、同高専の学生の指導を受けながら、障害物を避ける高性能光センサーを搭載した、自立型二輪駆動ロボット「梵天丸(ぼんてんまる)」の部品の組み立てに挑戦した。31日午前には思い思いのボディーを作り、ロボットを完成させた。
コンテストは、カーブやアップダウンのある特設コースを使い、走行タイムの速さを競ったほか、ボディーのデザインを審査。タイム計測では、児童たちは障害物を避けながら走行するロボットの動向に一喜一憂していた。
コンテストで総合優勝した村田琴和さん(道教育大附属函館小5年)は北海道新幹線H5系に函館の特産イカをつけたボディーをつくり「デザインだけは一番になりたかったので、優勝できてうれしかった」と笑顔を見せ、タイム計測1位で総合2位の井上陽斗君(函館日吉が丘小6年)は「3日間楽しむことができた」と話していた。
審査に当たった同高専の鈴木孝司特専教授は「みんな技術者として楽しみな存在」と講評した。