遺愛女子中学高校(福島基輝校長)の生徒が福祉施設や学校などを回り賛美歌を届ける恒例行事「キャロリング」が9日、函館市内で行われた。清らかなハーモニーに包まれた会場で、多くの市民が間近に迫ったクリスマスを実感した。
中学1年~高校3年の生徒有志214人が5グループに分かれ、市内の14カ所に歌声を届けた。
このうち、元町の遺愛幼稚園には高校2、3年生計50人が訪問。「クリスマスの喜びを届けに来ました」とあいさつし、園児83人と保護者を前に7曲を歌った。
「きよしこの夜」や「もろびとこぞりて」は園児も一緒に大合唱。最後は「アンコール!」の声も飛び出し、「あわてんぼうのサンタクロース」を楽しく歌った。
高校3年の坂井田七海さん(17)は「今年で最後の参加になるのが少し寂しいが、子どもたちが知っている歌を一緒に歌ってくれてうれしかった」と話していた。
(稲船優香)