函館市の学校再編に伴って4月1日に開校する函館巴中学校で16日、凌雲中、光成中、的場中と宇賀の浦中の生徒を対象にした見学会が開かれた。生徒406人が訪れ、体育館や教室などを見て回り、新校舎での学校生活に胸を膨らませた。
巴中は凌雲中、光成中、的場中の3校を統合し、宇賀の浦中の一部生徒も通学する。校舎はこれまでの的場中の敷地内に建設し、鉄筋コンクリート造4階建てで延べ面積は7030平方メートル。普通教室は19教室あり、図書室や特別活動室などのほか、多目的ホールを完備した。
市内の学校で最も広い体育館は、約1200平方メートルでハンドボールの公式コートがとれる。また、2階から体育館を見渡せる函館初のガラス張りのギャラリーや自然光が差し込むよう吹き抜けとした図書室、地域材を使用した内装など、温かみのあるデザインに仕上がった。
4月開校時は、特別支援学級を含め19学級、生徒数は約600人となる見通し。このうち6日に新1年生として195人の入学を見込んでいる。
来週から各校の備品を持ち寄り引っ越し作業に入るほか、これまでの的場中校舎を解体してグラウンドの整備を行う。10月末に完成する予定で、本格的な使用は2019年度を見込んでいる。凌雲中1年の山崎友維さん(13)は「入った瞬間、木の香りがした。きれいで新しいので、早く2年生になって通いたい」と話していた。(木村京子)