函館大妻高校家政科のファッション造形コースに通う2年生2人が、デザイン画のコンテストで優秀な成績を収めた。2人は「信じられない」と声をそろえ、一層のレベル向上に意欲を見せている。
萬谷梨湖さん(17)は、「第7回全国理容美容学生技術大会」(日本理容美容教育センター主催)のヘアデザイン画部門「中学・高校生の部」で、3位に当たる銅賞に輝いた。
作品は課題テーマ「キュート」から連想し、カラフルなリボンや花を散りばめた。女性らしい編み込みや三つ編みを取り入れ、色鉛筆で彩色。6月から「ファッションデザイン」の授業の中で、2週間ほど掛けて仕上げた。
デザイン画を描くのが好きという萬谷さんは「受賞で自信がついた。次に挑むコンテストでは1位を目指したい」と意気込む。
稲船さくらさん(同)は、学生服メーカーのトンボ(岡山)が主催する学校制服アイデアコンテストで道内唯一の入選。ブラウスにベストをプリントし、暑い日に重ね着をしなくても透けない工夫を施した。
11月28日には同社の本社工場で行われた表彰式で試作品がお披露目された。稲船さんは「努力すれば何事も形になると学んだ。もし商品化したら、たくさんの女子学生に着てほしい」とほほ笑む。
両コンテストには同校から2年生33人、3年生26人の計59人が応募。学校制服コンテストでは学校賞も受賞した。
(稲船優香)