函館朗読奉仕会(船矢美幸会長)は11月1日午後1時半から、函館市中央図書館視聴覚ホールで「古典の日朗読会」を開く。「たけくらべ」などで知られる樋口一葉にスポットを当て、作品朗読のみならず、一葉の生涯についても紹介する。同会は「作品や文体の素晴らしさをぜひ感じに来てほしい」と呼び掛ける。入場無料。
同日の古典の日に合わせて2013年から毎年実施。今回は第47回野間読書推進賞受賞記念(昨年11月、同賞団体の部)と位置付けた。また、同会は今年の函館市文化賞の受賞も決定し、今回の朗読会を通じて感謝の気持ちを伝える。
当日は道教育大名誉教授で函館文学学校校長の安東璋二さんが「樋口一葉の生と文学」と題して講演。その後、会員らによる第1章から最終章(6章)までの朗読を行う。第5章では「たけくらべ」のほか、「にごりえ」「十三夜」といった代表作を取り上げる。ほかの章では、一葉の生い立ちから24歳で短い生涯と閉じるまでを紹介する。(小杉貴洋)