国内外の料理人や食に関する専門家らが集う「第6回世界料理学会 in HAKODATE」(実行委主催)が9月5、6の両日、函館市芸術ホール(五稜郭町)と函館国際ホテル(大手町)で開かれる。国内外から気鋭の料理人ら34人が参加。函館の特産でもある「イカ」をテーマに、和、洋、中華などさまざまな視点で、食材としての可能性や自身の料理哲学などを語り合う。
2009年から1年半ごとに開催。5日は午前10時から同ホールで、料理人の個人発表のほか、オープニングで、実行委代表を務める函館市の深谷宏治さん(レストランバスクオーナーシェフ)と長野県のワイナリーオーナー玉村豊男さん、美瑛料理塾の斎藤寿塾長が登壇し、食や料理に対する思いを語り合う。
6日は国際ホテルに会場を移し、午前9時半から料理人らの発表とともに「ワイン」「イタリア料理」「中国料理」「津軽海峡圏の料理人」をテーマにした分科会も開かれる。
料理ジャーナリストからアジアナンバーワンと称される、ガガン・アナンさん(タイ)の発表、料理人以外から函館頭足類科学研修所の桜井泰憲所長(北大名誉教授)の講演もある。深谷代表は「料理人が社会に対して何ができるのかという考え方が広まっており、当学会が社会的に意義深くなっている」と話し、来場を呼び掛ける。
料理学会の入場券は2500円、当日3000円。
ホームページ(http://www.ryoriーhakodate.net/)で予約を受け付けているほか、レストランバスク、バルレストランラ・コンチャでも販売。
このほか、5日午後7時から五島軒本店(末広町)で一般市民も参加できる交流パーティー(前売り6000円、当日6500円)を開催するほか、6日は同ホテルで道内、青森県の食材生産者が出展する見本市も開設する。
また、開催前日の4日は前夜祭として、函館西部地区バル街が開かれる。問い合わせはバスク(TEL0138・56・1570)へ。(鈴木 潤)