北海道・北東北の縄文遺跡群の世界遺産登録を記念して、函館市教委と北海道日本ハムファイターズは9日、オーシャンスタジアムで開かれたプロ野球交流試合の日ハム―巨人戦で、道内唯一の国宝・中空土偶の着ぐるみを着た「茅空(かっくう)」による始球式など、縄文関連のイベントを実施した。
「JOMON」の文字入りポロシャツを着た市立函館高校チアリーディング局員16人が、ベースランニングした野球少年団員を応援したほか、ファイターズガールも縄文関連の法被を着てダンスを披露。セレモニーでは「北の縄文クラブ」最年少会員の中條優花さん(白百合高校3年)と辻俊行教育長が、栗山英樹監督と郡拓也選手に花束を贈呈した。
始球式は南茅部高校縄文クラブに所属する加我謙典さんと荒木ののかさん(いずれも3年)が「茅空」をマウンドまでエスコート。「茅空」が投げた球は大きく左に逸れたが、石川亮捕手がキャッチし、会場を沸かせた。花束を贈った中條さんは「大きな試合なので、多くの人に知ってもらえる良い機会。自分の役割を果たせて良かった」と表情を緩めた。(小林省悟)