ピロシキを楽しむイベント「ピロシキ博2019」が10日、五島軒本店で初めて開かれた。さまざまな種類のピロシキやスープが提供され、参加者が食べ比べなどを楽しんだ。「はこだて焼きピロシキ」のオリジナルレシピコンテストでは、9点の商品化が決まった。
はこだて焼きピロシキ協同組合(ソユーズはこだて焼きピロシキ、北見伸子代表)の主催。家庭料理を研究する市民グループ「愉快(ゆかい)な料理研究所」(河村昌子所長)と函館市が共催。当初は定員100人の予定だったが、希望者が多く参加枠を120人に拡大。ボランティアを含め、約170人が参加した。
組合に加盟するパン店などが17種類の焼きピロシキを準備したほか、五島軒などが昔ながらの揚げピロシキを提供。参加者は、ロシア料理「ボルシチ」などのスープとともに、焼きと揚げのピロシキをおいしそうに食べ比べた。
初めて焼きピロシキを食べたという三井のり子さん(76)は「おいしくて食べやすかった。いろいろなお店の味を食べ比べるのも楽しそう」と話していた。
「はこだて焼きピロシキ」のオリジナルレシピコンテストでは、6グループが17種類のレシピを紹介。組合事業者の審査で、鹿肉を使った「ユクピロ」、中華めんを入れた「塩ラーメンピロシキ」、お金がない時の大学生の夕飯を再現した函館大学ピロシキ研究所のレシピなど、9点の商品化が決まった。
このほかイベントでは、「はこだて焼きピロシキ」の誕生やピロシキの歴史について、ロシア極東大函館校と函館西高校放送部が研究成果を発表。寸劇や歌の発表などもあった。
なお、商品化が決定したピロシキは5月15~21日、丸井今井函館店地下1階不二屋本店で販売予定。(早坂直美)