日本野菜ソムリエ協会(東京)の認定団体「野菜ソムリエコミュニティ函館」(川崎保江代表、31人)は21日、函館大妻高校で「野菜ソムリエによる野菜のらくらく保存講座」を開いた。市民から野菜の保存に困るという声を多く聞き、初めて企画。野菜をおいしく無駄なく食べるための保存方法を伝授した。
市青果物地方卸売市場活性化対策委員会が共催、主婦ら約40人が参加した。保存や調理の仕方を学び、日常生活に生かす狙い。
川崎代表が、保存のこつとして①野菜の生育環境に近づける②立てる・つるす・包むなどの方法をうまく使う③ラップや新聞紙、包装用具を使用する―ことを紹介。「ひと手間かけるように心掛けて」とした上で「一番良いのは新鮮なうちに消費することだが、なかなかうまくいかない。無駄なく使うことは家計を預かる皆さんにとって大切であり、食品ロスの低減にもつながる」と強調した。
続いて、冷凍と乾燥野菜の保存のポイントも解説。ブロッコリーなど冷凍により栄養価が高まる野菜があるほか、乾燥(干し野菜)はだしでおいしさが増し、減塩にもつながると教えた。
冷凍野菜を使った炒め物や、乾燥野菜を入れた具だくさんみそ汁など8品の試食もあり、参加者は味の良さを確かめていた。
昨年4月のコミュニティ発足後、市民を対象にした活動は今回で3回目。今回は募集開始からわずか20分で定員に達する人気ぶりだった。(山崎大和)