函館出身の大学生による演劇ユニット「オトナモドキ」は27日、函館コミュニティプラザ(Gスクエア、シエスタハコダテ内)で第1回公演「ブルーメン」を開いた。学生の熱演に来場者42人が盛大な拍手を送った。
同ユニットのメンバー9人は札幌市や仙台市などに進学している学生らで構成。函館中部高校演劇部を卒業し、札幌大学1年の藤田俊佑さん(19)と道教育大札幌校3年の柳澤詩織さん(21)が公演に向けて、同年代の友人らに声をかけてメンバーを招集。1月からビデオ会議アプリなどを活用し練習を重ねた。
作品は代表の藤田さんが「社会への不安やコンプレックスがある中、どうやったら社会に踏み込んでいけるのか」をテーマに自ら手掛けた脚本。学校の教室やレストランなどを舞台にした約10分の7編で、コントを意識した完成度の高い演技で観客の笑いを誘った。
藤田代表は「幅広い年代の方に来場していただき、うれしい。年代によって感じ方が違うのでとても勉強になりました」と話していた。(木村京子)