「函館音楽祭2020オーケストラ演奏会」(実行委員会主催)が23日、函館市芸術ホール(五稜郭町)で開かれた。地元の演奏者23人が全国のプロ音楽家44人と共演し、迫力のある音色を会場に響かせた。
テレビ番組のテーマ曲に使われていたミュージカル「キャンディード」の序曲(バーンスタイン作曲)で幕が開き、速いテンポで観客を沸き立たせた。
続いて函館出身のピアニスト、高実希子さんを迎え、ラベルの「ピアノ協奏曲ト長調」を演奏。細やかなピアノの音色と、オーケストラとの掛け合いをみせた。ドボルザークの交響曲第9番ホ短調「新世界より」で締めくくった。
2012年に始まった函館音楽祭は、今回で6回目。指揮を出雲芸術アカデミー芸術監督の中井章徳さん、コンサートミストレスを大阪出身のバイオリニスト永ノ尾文江さんが務めた。(深津慶太)