函館聖ヨハネ教会(函館市元町、藤井八郎司祭)の聖堂コンサートが14日、開かれた。同教会の改修終了後初のコンサートで、約90人が来場し、マリンバ奏者市川須磨子さんの演奏に聞き入った。
聖堂の壁にある色鮮やかなガラスを通し、幻想的な光が会場中央の十字架の下に降り注ぐ中、市川さんの演奏は始まった。「ウィーン奇想曲」(クライスラー)、「チャルダッシュ」(モンティ)などを軽快にばちを操り、音を奏でた。
久保悦子さんがピアノで伴奏し、竹田の子守唄をモチーフにした曲など計8曲を演奏した。函館市の男性(72)は「花は咲く(東日本大震災のチャリティーソング)は何度も聞いていたが、マリンバの演奏が一番良かった」と話していた。
同教会は現在の建物が築39年を迎え、改修工事が今年6月に始まった。外壁や天井の修繕、トイレや階段の改装は9月末に終わった。(深津慶太)