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魂の踊り、地元で再び ギリヤーク尼ケ崎さん夏公演実現へトレーニング

 函館出身の大道芸人、ギリヤーク尼ケ崎さん(86)=東京在住=が、今夏の函館公演に向けたトレーニングに励んでいる。〝伝説の大道芸人〟と称され、全国の路上で踊り続けてきたが、近年は大病と向き合う日々が続く。このほど函館新聞の取材に応じ、「しょんぼりしていられない。踊れる自信はある」と、2015年以来2年ぶりの地元での演舞実現に向けて力を込める。
 進行性の神経変性疾患であるパーキンソン病を患うほか、昨年は腰部にしびれを感じる脊柱管狭窄症の診断を受けた。満身創痍(そうい)の中、再び踊るために自宅近くの公園で毎日、トレーニングに精を出す。
 昨年11月に里帰り。市地域交流まちづくりセンターで開かれた映画上映会とトークショーでは、自身が製作・監督・主演を務めた作品を披露した。上映会を終えて去来するのは、道南の人々の熱視線だった。「公演でいつも緊張するのは函館。皆さんは目が肥えている。手を抜くような踊りは見抜かれてしまう」と、他公演以上に気を引き締めて臨んでいたと明かす。
 長年得意としてきた「じょんがら一代」「よされ節」「念仏じょんがら」などは、年齢を感じさせない迫力に満ちあふれている。「津軽三味線が聞こえてくると、観客の目の色が変わるのを感じる。赤い着物に着替えた途端に投げ銭の勢いや見る意気込みがほかの街とは違い、ここで心構えができる。清々しい緊張感を与えてくださる函館の人が大好き」
 地元を訪れると「上映会を楽しみにしてます」と声をかけてくれた人や「この踊りが見たくて来たんだ」と会場で話しかけてくれた人のことなどを思い出すという。「自分が作った映画だけど、人生で一番感動した。函館の人たちと見つめ合うだけで一心同体になれた」と声を震わせた。
 1946(昭和21)年10月には器械体操で国体北海道代表に選ばれた経験があり、「器械体操の基本が踊りの自信につながっている。僕の踊りは稽古ではなく、トレーニング」と明かす。腰の痛みと闘いながら、「大変だけど毎日公園で三味線のバチを持ってトレーニングし、体に自信を付けている」とする。
 5月5日には神戸で「震災被災者の供養のために踊りたい」と話すとともに、夏に向けて「元気な姿を函館で見てもらいたい」と力強く答えた。(半澤孝平)

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