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難病の母のため還暦前に一念発起 菊地さん社会福祉士合格

 難病の母のため、還暦前に一念発起―。函館市内在住の菊地智恵子さん(59)がこのほど、社会福祉士の国家試験に合格した。パーキンソン病を患った母(83)を専門職の立場から介護するとともに、誰かの役に立ちたいと受験を決意し、見事に難関を突破。菊地さんは「資格取得がゴールではなく、これからが勉強。育ててくれた地域に少しでも貢献したい」と意欲をみせている。
 市内企業で経理を担当し、母と二人暮らしだった菊地さんは2012年、母の病気発症を機に会社を退職。自宅で介護が始まった。料理好きで元気だった母の突然の変化に向き合うことができず、「現実を受け止められなかった」と振り返る。
 約2年間家に引きこもっていた生活の転機となったのが、自宅で介護を手伝ってくれた専門職の女性との出会い。懸命なケアで母の病状は快方に向かい、自力でトイレに向かうことができるようになった。
 菊地さんの不安や葛藤にも耳を傾けてくれたといい、「お世話になった方はずっと年上。自分も同じような存在になりたい」と社会福祉士の受験を決め、14年から通信制の大学で、資格取得に向けた勉強を始めた。
 介護と勉強の両立は簡単ではなく、「スクーリングで札幌へ行くため、母が嫌がるショートステイに見送るのはとても辛かった」と話す。同じ志を持った仲間が脱落する中、親友や次男夫婦らの励ましもあり、4年間の全課程を修了。過去問3年分と模擬問題集2冊に絞って徹底的にたたき込み、試験当日は一睡もせず会場に向かったという。 
 厚生労働省によると、今年の社会福祉士の合格率は30・2%。このうち、菊地さんと同じ50~60代の合格率は11・1%にとどまる。狭き門を突破した菊地さんは「年齢で資格取得をためらう人が挑戦するきっかけになればうれしい」と笑顔で話し、「利用者や家族の潜在的な力を引き出す社会福祉士を目指したい」と目を輝かせる。(山田大輔)










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