医療・介護、住まい、生活支援などのサービスを一体的に提供する「福祉コミュニティエリア コンテ日吉」(函館市日吉町4)の主要施設のオープンセレモニーが24日、同施設内の多世代交流センターで開かれた。医療・福祉関係者や市議会議員など約80人が出席。地域包括ケアシステムの構築に向けた先進的モデルの誕生に大きな期待を寄せた。
同エリアは、函館市のプロポーザルによって選ばれた医療法人社団・善智寿会(飯田善樹理事長)を代表法人とするグループが整備を進めてきた。今回は特別養護老人ホームやグループホーム、サービス付き高齢者向け住宅などが完成したほか、地域コミュニティー活動の拠点となる多世代交流センターも稼働を開始。同センターには郵便局や歯科医院、コインランドリーなどのテナントも入居し、一般市民も自由に利用することができる。
セレモニーで飯田理事長は「国内でも例がない大規模のプロジェクトに関わることになり、喜びと不安の中で夢中になって走ってきた。少子高齢化の時代に向けてコンテ日吉の果たす役割は大きい。他の自治体の参考になれるよう頑張っていきたい」と語った。続いて飯田理事長らによるテープカットが行われ、会場は祝福の拍手に包まれた。
この後、同センターと特別養護老人ホーム「ベルソーレ」、地域密着型養護老人ホーム「志」で内覧会を実施。参加者は各施設の利便性や快適性などについて細かくチェックしていた。
25日午前10時~午後4時には一般向け内覧会が行われる。予約不要で、希望者は直接施設へ。問い合わせは0138・30・7777(ベルソーレ)へ。(小川俊之)