生活協同組合コープさっぽろ(札幌)は持続可能な社会づくりを目指し、今月函館市内・近郊の4店舗に「ペットボトル小型減容回収機」を設置した。ペットボトルをつぶして平らにし、回収の利便性を高める取り組み。回収を通じ削減したコストは同組合などが進めるエコ活動などに寄付される。
同組合ではリサイクルの観点から、20年以上前から店舗にペットボトルの回収箱を設置。各店で集めたペットボトルは江別市にあるエコセンターに運搬されるが、1本あたりの容量を減らし、より多く回収しようと昨年1月から札幌圏の店舗を中心に回収機の設置を開始。今月15日にかじ店(函館市鍛治2)、ひとみ店(同市人見町)、16日には山の手店(同市山の手2)、ほくと店(北斗市久根別2)の計4店舗に設置した。
回収機は2リットルのサイズまで対応し、キャップやラベルを外した状態で入れる。回収機を使うことで削減できる1本あたり0・3円のコストは、エコ基金や慈善活動などに寄付される。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)が世界的に叫ばれ、ペットボトルなどが海洋に流出するマイクロプラスチックは国際的な課題。同組合函館地区組織統括の小玉和彦さんは「プラスチックごみの問題解決のため、ぜひ回収機を活用してほしい」と呼び掛ける。(飯尾遼太)