市立函館保健所は27日、函館市内で新たに14人の新型コロナウイルス感染を確認し、すでに感染が分かっていた2人(ともに年代・性別非公表)が死亡したと発表。死亡日は明らかにしていない。また、22~25日にかけて函館少年刑務所で職員と入所者計6人の感染が判明し、同保健所は市内8例目となるクラスター(感染者集団)と認定した。
同保健所によると、新たに感染が分かったのは年代・性別非公表1人、年代非公表の男女2人、20代男性4人、女性2人、30代と40代男性4人、60代女性、70代男性。このうち11人は、すでに感染が判明している市内または道内患者の濃厚接触者か接触者。20代女性、詳細非公表の1人、70代男性の3人は感染経路不明。
また、26日に市病院局が発表した新型コロナ陽性患者治療の対応病棟に勤務する医療従事者2人も含まれる。同局は、2人と接触のあった職員と入院患者計65人にPCR検査を実施し、全員陰性だったとしている。
いずれも、26日の市衛生試験所または市内医療機関などでの検査で陽性を確認。軽症か無症状で会話可能。詳細非公表の1人は市内医療機関に入院、残る13人は市内宿泊療養施設などへの入所を調整している。海外渡航歴や流行地への旅行歴はなく、濃厚接触者は現在調査中。市内での感染者数は累計422人となった。