来年3月で閉校となる函館稜北高校(田邊禎明校長、生徒114人)は9日、新型コロナウイルスの影響で中止した学校祭「稜北祭」の代替行事を実施した。函館市内での課外活動のほか、生徒会企画のクイズ大会などで最後の1年の思い出をつくり、残りの学校生活に向け、気持ちを新たにした。
同校では例年7月に稜北祭を開いてきたが、コロナ感染防止のため、最後の開催となる今年度は中止に。今回はその代わりとして、生徒の思い出に残る行事にしようと教員や生徒会が企画した。
この日は午前から函館山登山や五島軒本店でのテーブルマナー講習を実施。午後から金森ホールで行ったクイズ大会では、生徒が同校教員にまつわる問題に挑戦。教員の出身地や好きな食べ物、ペットの名前などが出題され、学校生活での教員との会話などを思い出し、生徒同士で答えを考えていた。この後、遊覧船ブルームーンに乗り、緑の島からサプライズで打ち上げた花火を海上から楽しんだ。
水沼晴琉佳さん(3年)は「サプライズの花火はこれからも忘れることのない思い出になった。準備してくれた人への感謝を忘れず、今後の受験勉強に励みたい」と話していた。(飯尾遼太)