函館市地域包括支援センターゆのかわは9月28日、市営深堀団地集会所で市東央部第一地域ケア会議「東深堀町~地域でつくるお散歩マップ」を開いた。医療関係者や在宅福祉委員、函大付属有斗高校の生徒ら25人が参加し、地域住民の健康づくりに向けて作成した「東深堀 お散歩マップ」のコースを歩き、今後の活用について意見を交わした。
お散歩マップは、5月に開いた東深堀在宅福祉委員会と地域ケア会議で、新型コロナウイルスの影響により外出を控える高齢者の筋力や心身の機能低下が懸念されることから、密集せずに外で実践できるお散歩マップの作成を提案。国立函館病院の看護師や理学療法士、同校の生徒会役員、在宅福祉委員などが中心となり3コースを考案した。
コース確認では、同校生徒会の生徒がスマートフォンの地図を見ながら歩数や時間を計測したほか、段差のある危険箇所やベンチの設置場所などを検証。生徒が作成したマップは「遊歩道コース」「アリーナコース」「競馬場コース」の3コースそれぞれに歩数やキロ数、所要時間のほか「路面のデコボコに注意」や「水飲み場」など詳細に記している。
この日は生徒によるお散歩マップのポイント紹介、同病院の理学療法士、畑中紀世彦主任が「健康と運動」について講話した後、グループに分かれ実際にコースを歩いた。今後は一人暮らしの高齢者宅などにマップを配布し、ポイント制度を設けて活用につなげる方針。生徒会副会長の宮島康樹さん(3年)は「普段関わることが少ない方たちと交流できて良かった。他の地域でも同じようなマップを作り健康に役立ててほしい」と話した。(木村京子)