【札幌】鈴木直道知事は27日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染が確認されていた知内町在住の80代無職男性が、27日未明に死亡したことを明らかにした。道内で確認された感染者の死亡は、25日に亡くなった函館市内の高齢者に次いで2人目。
男性は3日にぜんそくで木古内町国保病院に入院、22日に新型コロナウイルスの陽性反応が確認され、市立函館病院に転院した。容体は安定していたが、徐々に状態が悪化していたという。海外渡航歴はなかった。
知事は会見で、男性の親族から「正しい情報を伝えてほしいと希望があった」とした上で、男性に呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患、心臓疾患)の持病があったとし、新型コロナウイルス感染によって、さらに呼吸器の症状が悪化したと説明。2日連続で死者が判明したことに対し「大変残念で、謹んで哀悼の意を表したい。基礎疾患のある方のリスクが高く、しっかりと適切な医療につなげていくことが重要だと認識しなければならない」と述べた。
また、知事は自身の要請に応じて道内の全小中学校が休校する措置を取ったことに謝意を示した。(千葉卓陽、鳥越裕子)