函館市南茅部地区の一大イベント「第34回南かやべひろめ舟祭り」(実行委主催)が8日、臼尻漁港で開かれた。38チームが参加したメインの舟こぎ競争では、多くの観客からの声援を受けながら出場チームが激戦を繰り広げた。
レースは、ひろめ舟祭り杯と定置漁業協会長杯に計30チーム、初心者対抗戦の共愛会理事長杯に8チームが出場。漁港内に設けた特別コース約400メートルでこぐ速さを競った。4人のこぎ手を含む6人1チームが息を合わせ「それ、よいしょ」の掛け声とともに海上を進んでいくと、展開を見守っていた観客からは「頑張れ」などの声援が飛んでいた。
このほか、会場内では同地区特産の函館真昆布の販売コーナーや、500食限定の浜鍋なども人気を集めていた。ステージでは小中高生の吹奏楽演奏やソーラン踊りなどを披露し、演歌歌手大江裕さんらが出演したショーでも盛り上がった。
初めて舟こぎ競争を見たという小樽市の会社員、広瀬綾さん(21)は「どの船も意外に早くて驚いた。応援するのも楽しかった」と話していた。(小杉貴洋)