函館出身で、東京でイラストレーターとして活躍するkumiさんのプロ活動10周年を記念したイラスト展が24~26日、函館市地域交流まちづくりセンター(末広町4)で開かれている。函館での個展は初めて。これまでの活動を振り返るイラストやグッズを展示し、kumiさんは「イラストを見て疲れた心をいやすような、優しい気持ちになってくれれば」と話している。
kumiさんはもともと市内で幼稚園教諭を勤め、趣味でイラストを描いていた。知人の結婚式のプレゼントカードにイラストを添えるなどしていたところ、口コミで知名度が広がり、2008年から本格的に活動を開始。現在はインターネット上でカレンダーなどのオリジナルグッズを販売するほか、特産品のパッケージや病院のロゴ制作の依頼を請け負うなど、ファンを増やし続けている。
イラストは水彩絵の具の優しいタッチが特長で、かわいらしい男女のキャラクターが寄り添って「きょうもしあわせありがとう」「きみとであえたしあわせ」などのメッセージを添えたものなど約100点が並ぶ。これまで都内では個展を開いていたが、函館にいる旧友や幼稚園教諭時代の教え子らから地元開催の要望を受けて、開催に至ったという。
kumiさんはパーティーを演出するバースデープランナーの資格も持ち、ヒマワリをモチーフに装飾したフォトブースを用意。また、金森赤レンガ倉庫をテーマに描いた書き下ろしイラストと過去作品のポストカード2枚一組で1500円(税込み)で販売している。「キャラクターに自分自身や子どもをあてはめたりしながら、地元の方々に笑顔になってもらいたい」と来場を呼び掛ける。
入場無料。午前9時~午後9時。(蝦名達也)