渡島、桧山のアマチュアによる「第22回道南竜将戦」、小学生が争う「第12回道南小学生竜将戦」(函館新聞社、日本将棋連盟函館中央支部主催)が19日、函館新聞社ホールで開かれた。「道南竜将」の坂木祐介さん(29)への挑戦権を巡り争った挑戦者決定戦(有段者の部)は、函館市の中濱佑介さん(27)が優勝し、後日に行われる坂木さんとの三番勝負(開催日未定)に挑む。無段者の部は影悠希君(深堀中1年)、道南小学生竜将戦は吉田和樹君(旭岡小6年)が優勝した。(山崎純一)
有段者の部は11人が予選リーグ、決勝トーナメントを行った。優勝した中濱さんは「自分の得意な戦い方より、良い将棋をしようと心掛けた。おかげで最後まで粘れたことで優勝できた」と話す。坂木さんへの挑戦について「(坂木さんの)将棋を研究しても、その上を行く強さがある。自分は失うものがないので思い切り向かっていきたい」と話した。
無段者の部は10人が同様に試合を行い、中学生同士の決勝となったが、影君が勝ち「日本将棋連盟初段免状」を獲得した。「副賞の羽生善治さんの色紙が欲しかったので勝てて良かった。有段者として道南竜将などに挑戦したい」と笑顔を見せた。
道南小学生竜将戦は、11人がポイント式4回戦で行い、吉田君が全勝し、初めて将棋大会で頂点に立った。「優勝できるとは思っていなかった。どの将棋も難しく、自分の得意の矢倉がうまく展開できなかった。最後まであきらめずに頑張ったおかげだと思う」と喜んでいた。
結果は次の通り(敬称略)。
▽有段者の部 ①中濱佑介②中亮太③鈴木浩子▽無段者の部 ①影悠希②庄山航生③佐々木祥汰▽道南小学生竜将戦 ①吉田和樹②野又克史③長澤一世④隈元薫⑤松田瑠輝