国内唯一の自然科学の総合研究所として知られる「理化学研究所」(理研、本部・埼玉県和光市)が、9月9日にフォーポイントバイシェラトン函館で科学講演会を開く。海底にあるエネルギー利用や生物遺伝資源(バイオリソース)の研究をテーマとした講演、科学にまつわるお薦め書籍の展示など、科学への関心を高めるイベントとなっている。
理研の科学分野での役割や研究成果を普及しようと、3年前から講演会を実施。「はこだて国際科学祭2018」の関連イベントとして函館で初開催する。
理研の科学者2人を講師に、環境資源科学研究センターの中村龍平さんが「驚くべき生き物たちによる生存戦略」、バイオリソース研究センターの大熊盛也さんが「生物研究に欠かせない材料、バイオリソース」と題して講演。開催に先立ち、6日に函館新聞社を訪れた理研広報室の安蔵俊也室長は「2人とも興味深いテーマを扱い、科学を楽しみながら、興味を持つきっかけにしてもらいたい」と話している。
会場では科学の魅力を伝える子ども、大人向けの書籍200点を展示し、閲覧できるスペースを設けるほか、理研のオリジナルグッズを販売する。
参加無料。講演会は午後2時~同4時半。展示は正午~午後5時。申し込みは理研ホームページから。問い合わせは理研広報室(048・467・9443)へ。(蝦名達也)