【森】第17回下の句歌留多(かるた)函館大会が24日から25日にかけて、森町のグリーンピア大沼で開かれた。全日本下の句歌留多協会の函館、長万部、苫小牧の3支部から約40人が参加。夜を徹して熱戦を繰り広げた。
同協会の函館臥牛倶楽部(穴田雄一郞会長)の主催で、函館新聞社など後援。開会式で大会長を務める志賀谷隆道議は「日本の伝統文化の継承が大変な時代になっている。戦いを楽しみながら技量を精一杯発揮してほしい」とあいさつ。24日午後9時半ごろから競技がスタートした。
下の句かるたは、百人一首の下の句が書かれた木札を取り合う北海道の伝統文化。守り、中堅、突き手の3人1チームで、札を挟んで相手と向き合う。穴田会長(81)は「1人だけ上手な人がいるだけではだめ。3人がそろわないと勝ってはいけない」と競技の面白さを話す。
会場には、畳をたたく音や選手の気合いの声が響き、夜明けまで熱気に包まれていた。(今井正一)