函館市は、市内飲食店で野菜を70グラム以上使っているメニューを登録し、市ホームページ(HP)で紹介する「毎日プラス1皿の野菜」事業を始めた。16店舗が参加し、どのメニューも外食時に手軽に野菜を摂取できる工夫を凝らしている。30日まで。(山崎大和)
厚生労働省は9月の1カ月間を、本年度の「食生活改善普及運動」として各自治体に健康増進の取り組みを促している。基本テーマは「毎日プラス1皿の野菜」「おいしく減塩1日マイナス2グラム」「毎日の暮らしにwithミルク」の3つで、市は市民の野菜不足を考慮して毎日プラス1皿の野菜を選んだ。
野菜の摂取目標量は1日350グラムだが、日本人全体は目標値まであと60グラム足らず、特に道民は目標まで70グラム不足しているのが現状。野菜不足が生活習慣病の原因の1つになっており、市はHPで視覚に訴え、飲食店に足を運んでもらう狙いだ。
BISTROやまくろ(梁川町、山畔修代表)では、季節野菜のカルボナーラ(1296円)を提供。普段から出しているメニューで、函館、厚沢部産のニンジン、アスパラガス、オクラ、ブロッコリーなど5、6種類を使う。1皿で80グラムの野菜が取れ、ワインとの相性も抜群だという。コショウ、チーズ、ベーコン、卵でカルボナーラソースを作り、野菜と絡めて食べる。同店は「自家菜園の新鮮な野菜をたくさん盛り込んだ一皿です」と薦める。
また、市内のスーパーやコンビニエンスストア、飲食店など計142店舗でポップ(店頭広告)による野菜の普及啓発も行っている。30日まで。
やまくろ以外のキャンペーン実施店は次の通り。
函館蔦屋書店レストランFUSU(石川町)▽レストランラ・ターチ(亀田本町)▽レストランバスク(松陰町)▽チャイニーズ・デリ花琳(若松町)▽箱館手づくり工房テーオー店(梁川町)▽HakodateDinig備後屋(本町)▽表・備後屋(同)▽がごめ屋(五稜郭町)▽カフェアンドレストランビーズビー(柏木町)▽中華料理李太白(宮前町)▽TAKA五稜郭(五稜郭町)▽ロワゾー・パー・マツナガ(柏木町)▽キッチンnosukeya(湯川町)▽函館海鮮居酒屋魚まさ五稜郭総本店(本町)▽二代目佐平次(五稜郭町)