商船三井客船(東京)が運航する客船「にっぽん丸」(2万2472トン)が4日、今季初めて函館に寄港した。着岸した函館港西埠頭(ふとう)では、市民団体「カムカムの会」のメンバーらが横断幕を掲げるなどして歓迎した。
同船の函館入港は今回で41回目。4月27日横浜発のクルーズで、約400人の乗客を乗せ、屋久島(鹿児島)、京丹後(京都)、酒田(山形)などを回り、午前9時ごろ函館に到着した。
岸壁で行われたセレモニーで、函館地区クルーズ振興協議会の浦田耕造会長(道運輸局函館運輸支局長)が「満開のサクラや温泉、新鮮な魚介を楽しんでほしい」と歓迎。ミスはこだての大竹美穂さんから、久保滋弘船長に花束などが贈られた。
茨城県取手市の会社役員狩野義勝さん(76)は「クルーズの旅は初めてだが、船員の接客が素晴らしい。函館では五稜郭公園のサクラをじっくりと楽しみたい」と話していた。
午後5時の出航時には、法被姿の市民有志が「いか踊り」で見送り、船上から大きな拍手が贈られた。(金子真人)