【北斗】春の全国交通安全運動が6日、15日までの10日間の日程でスタートする。5日には北斗市総合文化センターで総決起大会が開かれ、渡島管内の警察、道運輸局函館運輸支局、自治体、函館方面交通安全協会のほか、運輸・交通業界などから300人が出席。交通事故撲滅に向け、決意を新たにした。
主催者を代表し、小田原輝和渡島総合振興局長が「かつて『交通戦争』と呼ばれた時代からすると、交通事故による死者は減っているが、事故のない社会の実現に向けて協力を」とあいさつ。続いて小笠原和美道警函館方面本部長が「函館方面では今年に入りすでに4件の死亡事故が発生しており、極めて厳しい状況。高齢者や子供への啓発や、飲酒運転など悪質な違法運転の取り締まりなど、運動を契機に交通安全対策を深めたい」と述べた。
このほか、北斗市の高谷寿峰市長、来賓の函館方面公安委員会の宮崎加奈古委員があいさつし、函館方面交通安全緑十次会の鈴木賢作会長が交通安全宣言を行った。
会場では函館市交通指導員による交通安全講話や、せたな町在住の歌手彩川さくらさんによる交通安全・防犯にちなんだ歌謡ショーなどが行われ、参加者は交通安全意識を高めた。
運動期間中は、小学校新入学児童への啓発や大型量販店の店内放送による交通安全の呼び掛け、ドライバー向けに旗の波作戦などが実施される。(大谷健人)