函館市住宅都市施設公社(野々宮勇理事長)はこのほど、同公社が指定管理する主要6公園の利用者を対象とした本年度のアンケート結果をまとめたいずれも景観や植物の管理などを高く評価する回答が寄せられ、各公園の特性が利用目的や年齢層に反映されていることがうかがえる
調査は利用者の声から公園管理の課題を発見し、サービス向上につなげようと2010年度から毎年実施函館山緑地、函館公園、見晴公園、市民の森、五稜郭公園、昭和公園の計6カ所で、本年度は10月に行った聞き取りとアンケート用紙による回答で、各公園100人ずつ、計600人の声を集めた
公園管理に関し、景観の保持や樹木・草花の管理について「満足」または「おおむね満足」と答えたのは、昭和が97人と最多同公園は眺めの良い小山「見晴らしの山」や壁泉の配置、市民ボランティアの「地域緑化アドバイザー」と協力した花壇整備などが行われている五稜郭と市民の森はそれぞれ91人で、他公園も80人以上だった
利用目的で多かったのは、五稜郭と昭和がジョギング・ウォーキングで、見晴と山緑地が散策市民の森では観光も一定数を数えたこのほか、園内に遊園地「こどものくに」を構える函館公園は10~30代の利用者が、毎年紅葉をライトアップする見晴公園では、1人で訪れる人が多くいることも分かった
自由意見では、ペットのマナー改善やベンチの増設、イベント開催を求める声があった一方で「今の静かな雰囲気を維持してほしいとの意見も多かった」(同公社花と緑の課)とする
同公社は毎年公園活用講座として、各公園で健康づくりや歴史体験会などを実施本年度は同公社のスタッフブログ更新にも力を入れ、講座やイベント、日常の公園の様子などを積極的に発信している同課は「1度公園に足を運んで魅力を知っていただけるよう、情報発信やサービス向上に努めたい」としている(蝦名達也)