臥牛山4月23日・その先の、道へ
今の時代、PRは欠かせない。存在を知ってもらうに欠かせない術だから。中でも鍵を握る一つがキャッチフレーズで、キャッチコピー。短い表現でどうアピールするか…知恵が絞られる▼近年は都道府県も例外ではない。北海道が1998(平成10)年から使っているのは、今やすっかり定着した感のある「試される大地」。さらなる可能性を示唆する点が評価され、応募6万点余りから選ばれたという▼他の都府県をみると、さまざま。多いのは県名をつけたもので、例えば「活彩あおもり」「美の国あきた」「水の王国とやま」など。さらに「いっきに南へ!ぐるっと鹿児島」や「あなたに会いたい兵庫がいます」といったものも▼いずれも関心を持ってもらい、観光や物産に理解を深めてほしいという願いがにじむ。北海道は「さらなるPRを」と、もう一つキャッチフレーズを生み出した。今月8日に発表された「その先の、道へ。北海道」がそれ▼難解な感じを抱く人がいるかもしれないが、新たな挑戦をしていくのだ、という思いは伝わってくる。英訳も作成し、国外にも発信していくという。「試される大地」に「その先の、道へ。北海道」…この2つを連ねて覚えておくのもいい。(A)