3月26日の北海道新幹線開業によって本州から多くの旅行客が訪れる中、新幹線と競合する航空機やフェリーの利用者も前年と比べて増加中だ。大型連休中の予約も好調で、各社は新幹線との相乗効果による利用者の増加を見込んでいる。
開業後3日間の新幹線の1日平均利用者は約9900人。前年同時期の在来線に比べて約2・5倍に増加している。
一方で、函館―羽田線を運航する航空各社によると、3月26~31日の平均搭乗率は、前年同期比で5ポイント前後上昇。大型連休の予約も順調だ。エアドゥの担当者は「今月7日時点の4月28日~5月8日の予約率は前年同期と比べて8・9ポイント高く、個人客の動きが例年と比べて早い」とする。
また、青函航路を運航する津軽海峡フェリーの3月26~31日の利用者は、同14%増の3414人。定期点検のため、期間中の1日の運航数は昨年より4便少ない12便だったものの、利用者は前年を上回った。
同社は「新幹線開業による旅行商品の増加で、団体客の予約が好調。青函を周遊するツアーが続々と発売されており、今後の需要の伸びに期待したい」としている。(山田大輔)