観光の振興と発展に貢献した団体や個人を表彰する本年度の観光庁長官表彰に、道南と青森の女性まちおこしグループ「津軽海峡マグロ女子会(通称・マグ女)」が選ばれた。独自企画による交流人口増加への取り組みが評価されたもので、メンバーは受賞を弾みに青函の魅力をさらに発信したい考えだ。
北海道新幹線開業を契機として青函圏に新たなにぎわいを生み出そうと、マグ女は2014年3月に結成。現在は南北海道と青森県の13市町村の女性約70人で構成する。
昨年は、青函両地域で展開する観光プログラム「マグ女のセイカン博覧会」を初開催。まち歩きや手作り体験などをメニューに組み込んだ新たな観光周遊ルートを策定した。また、マグ女が監修した駅弁「にぐ・さがな弁当」は、JR東日本が主催した駅弁の人気投票で2位に入るなど評判となった。
マグ女は今年も10月1日から、セイカン博覧会を開き、青函の18市町村で34種類のプログラムを延べ200回以上展開する予定。道南代表の杉本夏子さんは「新幹線開業2年目を迎えたが、津軽海峡ならではの魅力をPRし続けたい」と話している。
同表彰はマグ女のほか、1個人2団体が選出され、表彰式は10月2日に国土交通省内で行われる。(山田大輔)