JR東日本とJR北海道は北海道新幹線開業1周年を記念し、7月に訪日外国人向け着地型旅行商品「東日本鉄道ホリデー函館ブッフェ」を発売する。イカめしづくりやバスツアーなど12のコースを用意して道南に海外客を呼び込むとともに、新幹線を使って東北との周遊観光を促す狙い。19日から台湾や中国などの旅行関係者を招いて旅行商品を体験できるモニターツアーを行い、情報発信を図る考えだ。
JR東日本は2016年8月から、東北エリアで鉄道パスとオプショナルツアー、宿泊を組み合わせた訪日客向け商品「東北ブッフェ」を展開。函館ブッフェは、体験7コースと5つの宿泊プランで構成し、体験は、地元食材を使った昼食や大沼の遊覧船、流山牧場で乗馬などが楽しめるプログラムをそろえた。
商品はグループ会社のびゅうトラベルサービスが、海外市場や提携旅行会社の販路を利用して販売する。
また、JR東日本は東北運輸局などと連携し、訪日客を誘致する地方連携事業の一環として視察旅行を実施する。台湾や中国、香港、タイの各メディアと旅行会社を招き、それぞれ6泊7日の行程で道南と東北を巡り、函館ブッフェと東北ブッフェを体験してもらう予定だ。
JR北海道とJR東日本は、両社管内の鉄道を乗り降りできる訪日客向けフリーパスを販売しており、同社は「東北と函館の間の途中下車観光を充実させ、広域観光ルートをPRしたい」としている。(山田大輔)