中国の航空会社「厦門(アモイ)航空」は2月3日まで、中国南部福建省の州都、福州(フクシュ)と函館を結ぶチャーター便を週2往復運航する。同社の航空機が道内に乗り入れるのは初めて。
同社は、中国南方航空の傘下にある航空会社で164機を保有。日本路線は福州と同省南部の厦門を起点に、成田と関西を結ぶ路線を合計で週18便運航している。
チャーター便は22日に就航。運航日は26、30日と2月3日で、ボーイング737―800型機(169席)を使用。現地の航空会社数社によるツアー商品の貸し切り便で、厦門航空東京支店は「冬の北海道は旅行先として現地でも人気が高まっており、春節(中華圏の旧正月、28日)に合わせたツアー」と説明する。
26日に函館空港に降り立った旅行客は、早速バスに乗り込んで函館山へ向かった。ツアーガイドによると、一行は洞爺・小樽・札幌を4泊5日で巡る予定だという。
福州は、東シナ海沿岸の人口約600万人の都市で、海峡をはさんで台湾と向かい合う位置にある。製造系の外資企業を積極的に誘致する経済技術開発区に指定されている。
市港湾空港部振興課は「厦門航空とはこれまでプロモーションで接する機会はなかったが、これを機に定期便就航につながれば」としている。(山田大輔)