津軽海峡フェリー(石丸周象社長)は函館と青森を結ぶ津軽海峡航路に来年2月2日から「ブルードルフィン2」、3月11日から新造船「ブルーハピネス」を就航させる。両船就航で同航路の4船全てがカジュアルクルーズ船となり、輸送能力とサービスの質が向上し、同航路の「船旅」が青函エリアの観光資源の一つとして充実しそうだ。
新造船の「ブルーハピネス」は、「ブルーマーメイド」と同型で、総トン数8800トン、定員583人。陸上への電力や水の供給が可能な災害時多目的船としての機能も有している。
「ブルードルフィン2」(7003トン)は2010年7月から今年10月まで同航路で運航していた旧ブルードルフィンの名称を替え、〝再デビュー〟する。
「ブルーハピネス」は「びなす」(7198トン)に、「ブルードルフィン2」は「えさん2000」(2367トン)に替わり就航する。
同社は、2010年の旧ブルードルフィン就航以降、14年に「ブルーマーメイド」(8820トン)、16年に「ブルードルフィン」(8850トン)とカジュアルクルーズフェリーを次々に投入してきた。
同社の今年4~10月の函館―青森、函館―大間両航路は、北海道新幹線開業を背景に好調に推移。団体客を含む徒歩客数は2万7000人を超え、前年比25%増となった。同社は「今後さらにサービスを向上させ、時間的にも価格的にも魅力的な船旅を提供していく。津軽海峡圏の観光流入に寄与できれば」としている。(野口賢清)