道南の特産品を全国に売り込もうと、函館アリーナで29日、「函館・みなみ北海道特産食品展示商談会」が開かれた。道南では最大級となる118社が参加し、訪れたバイヤー約2100人に自慢の水産加工品や農畜産品を売り込んだ。
函館近郊の自治体や農林水産団体、金融機関などでつくる実行委が主催。北海道新幹線開業を記念し、地域の食の魅力をPRするとともに、地元企業の販路拡大を支援するのが狙いだ。
出展事業者は水産加工65社、農畜産関連32社、菓子類11社などさまざま。来場した市場関係者や食品バイヤーらは、各社の担当者に「生産量はどのくらいか」「賞味期限は」など熱心に質問していた。水産物卸売の丸水秋田中央水産で仕入れを担当する小野牧子さんは「干物の原料高が続くが、函館の海産物を秋田でもぜひ紹介したい」と話した。
「あわび入り粒うに」などを並べた水産加工品製造販売「ヤマチュウ食品」(函館市花園町)の紀光(きのひかる)部長は「来場客から商品を取り扱いたいという声を早速いただき、満足している」と手ごたえをつかんだ様子で話していた。(山田大輔)