函館の老舗レストラン「五島軒」(若山直社長)は7月8日、新千歳空港国内線ターミナルビル3階の市電通り食堂街に、カレーうどん店「五島軒新千歳空港店」を新規出店する。同社ゆかりの長崎県五島列島の特産「五島手延べうどん」と、140年以上にわたって提供する同社の看板メニュー「イギリス風カレー」を合わせた新メニューで、長崎と北海道の架け橋となる絶品カレーうどんが出来上がった。
同社の初代料理長、五島英吉は五島列島の出身で、店に「五島」の名が冠されることになった人物。新千歳空港から2年前に出店の打診を受け、素早く食べられ、外国人客も意識したヌードル(麺)の提供を検討していた。
五島から冷凍で直送する五島手延べうどんは、細いながらにもっちりとした独特のコシと喉ごしの良さが特徴で、島特産の食用ツバキ油を塗布している。
カレーうどんの決め手となるだしには、函館産マコンブと五島の焼きあご(トビウオ)から取った特製スープを使用。具材は五島から取り寄せたあご天と、洋食店らしいローストビーフをのせた。
メニューは、レギュラー品「伝統の牛スープ」と、女性向けの「トマト風鶏スープ」(共に1540円)、ハーフサイズの両丼が楽しめる「食べ比べセット」(1760円)がある。五島軒の定番カレーメニューも出す。
店舗はカウンター、テーブル席合わせ50席を用意し、午前11時~午後8時(ラストオーダー同7時半)。本店以外の直営店は函館カレーエクスプレス五稜郭タワー店に次いで2店舗目で、若山豪専務は「北海道の玄関口で、函館や五島に行ってみたいという機運を高めたい」と話す。
函館空港でも、7月の週末限定でカレーうどんの販売を計画している。(山崎大和)