函館市と青森市で居酒屋「地元家」を展開する「ノースグリード」(稲場康祐社長)は6日、本町7にフルーツサンドの持ち帰り専門店「ロクテンハチ」をオープンした。スタッフには副業で働く人だけを採用するユニークな方針で、それぞれのライフスタイルに合わせた働き方を提案する。(金子真人)
オープニングスタッフは13人の女性で全員が別に本業を持つ。店舗のレイアウトは結婚式場で働くスタッフの意見を取り入れ、壁に果物の飾りを付けた“SNS映え”する撮影スペースや、地元のハンドメイド作家のアクセサリーや雑貨の展示スペースを設置した。
フルーツサンドは、イチゴやミカン、マンゴーやシャインマスカットなど、全国各地から取り寄せた旬の果物と道産生クリームを合わせ、「パン エスポワール」(本社・戸倉町)に特注した生食パンに挟んでいる。価格は400~500円代が中心で、常時10種類ほど用意している。
店舗責任者の稲場響子さんは「1日2時間だけの出勤や、働いているスタッフの子どもが店の中で絵を描いたり、勉強したりして過ごせるなど、楽しく、働きやすい環境をみんなでつくっていきたい」と意気込んでいる。
稲場社長は「女性が楽しく働きながらコミュニティの輪を広げられる職場をつくりたいと考えた。それぞれの本業で培ってきた知識や技術を店づくりに反映してもらい、会社全体にも波及させていきたい」と話している。
不定休、午前11時~午後4時。問い合わせは同店(0138・83・1939)へ。