【札幌】味や品質管理に優れた道産加工品を認定する「北のハイグレード食品2023」(道主催)の発表会が15日、札幌市内のホテルで開かれた。道南からは箱館醸蔵(七飯町)の「郷宝 特別純米酒」、ストアリサーチ(函館市)の「豆乳函館しふぉん」、長万部アグリ(長万部町)の「エンリッチミニトマトジュース」、大沼ガロハーブガーデン(七飯町)の「ガロはちみつ・盛夏」の4品が選ばれ、土屋俊亮副知事が事業者に選定証書を贈った。
道産加工品の販路拡大と食を通じた地域産業活性化を図る狙いで、2011年から実施。今年度は道内各地から95品の応募があり、シェフなど食のプロが22品を選定した。
郷宝は、うま口の酒造りに適した横津岳の伏流水を使用。料理との相性を意識した清涼感のある味が高評価を受けた。蔵元の冨原節子代表は「一生懸命精進し、地域に根差した酒蔵になれるよう頑張りたい」と抱負を話した。
豆乳函館しふぉんは、卵白と豆乳で製造したシフォンケーキで、自然な甘みとしっとりとした質感が高い評価を受けた。久保田和雄代表は「若者のタンパク質摂取不足の一助になれば。(商品で)栄養を補ってもらえるよう多くの人に認知していきたい」と意欲を見せた。
エンリッチミニトマトジュースは、高糖度ミニトマトを使用。フルーツのような甘味と酸味のバランスが良く、ボトルのデザイン性の高さも好評を得た。鍋田和希農場長は「エンリッチとは豊かにしたいという意味。長万部町民、お客さま、関係者全てが幸せになってほしい」と謝意を述べた。
ガロはちみつ・盛夏は、ハーブの香りと高粘度の深い味わいが特長。独特のコクとさっぱりとした後味が高評価だった。山崎健代表は「北海道の自然環境は素晴らしい。さらにハーブの花薫るハチミツが採れるよう、働きバチのように頑張りたい」と喜びの表情を見せた。
このほかの選定を受けた事業者次の通り(敬省略)。
北竜振興公社(空知管内北竜町)、北広島商工会(北広島市)、ケイシイシイ(千歳市)、肉の山本(同)、北海道ワイン(小樽市)、工房帆(胆振管内洞爺湖町)、羊蹄食品(同)、プロセスグループ夢民舎(胆振管内安平町)、Peekaboo(日高管内新ひだか町)、あま屋(同)、国稀酒造(留萌管内増毛町)、丸喜北日本物流(北見市)、十勝グランナッツ合同会社(帯広市)、十勝品質事業協同組合(十勝管内音更町)、宮地牧場(十勝管内清水町)、NEEDS(十勝管内幕別町)、折笠農場(同)、おが和(釧路市)(鳥越裕子)