函館市は18日、ひとり親家庭を対象にした合同企業説明会をホテル函館ロイヤルで開いた。保険や接客・販売、介護などさまざまな職種の15社が参加。来場者は就職や転職に向けて企業担当者と懇談し、業務内容や福利厚生などの疑問点を解決した。
市はひとり親家庭の悩みや課題を幅広く受け付ける「ひとり親家庭サポート・ステーション」を本庁舎と亀田支所に設置するなどし、支援を強化している。企業説明会も昨年から開催している。
この日は36人が来場。各企業のブースでは、担当者が会社の業務内容や子育てをしながら働く場合の環境などについて説明し、参加者は熱心に聞き取ったり、自分の疑問を投げ掛けたりしていた。また、プロカメラマンによる履歴書用写真の撮影会も人気を集めていた。
会場内では面接のマナーなどに関するセミナーも同時開催され、講師が「面接は椅子に座るまでの数秒間で印象が決まることが多い」と指摘。面接官は身だしなみや表情、仕草、態度、姿勢などをチェックするほか、言葉づかいなども確かめているとし、「面接は実際に働いた場合のスキルを見られているので、基本だがビジネスマナーをおろそかにしてはいけない」と説明した。
参加した市内在住の20代の女性は「いろいろな職種の話が聞けたので、今後のために役立った」と話していた。(小杉貴洋)