函館市本町の複合商業施設「シエスタハコダテ」を運営するSPC函館本町開発(布村隆二社長)は10日、同施設の開業4周年となる4月22日に予定する、リニューアルオープンの概要を明らかにした。全面改修中の地下フロアには、1~3階で無印良品を展開する良品計画(東京)が、東北以北初の食の専門売り場を導入し、売り場面積を増床する。1階部分には新たにアイウエアブランド「JINS」が道南初出店するほか、入居中の革製品製造販売「OZIO(オジオ) Y.N店」も装いを新たにする。
良品計画によると、地下の売り場は無印良品の標準的な品ぞろえに加え、野菜や総菜、グロサリーなど、新鮮な食材や近郊で加工生産された商品を提供する。このほかにも「食を通じてつなぐ、つながる」をコンセプトに、野菜専門店「ベジ旨マルシェkawasaki」や、函館の老舗パン店、惣菜店などと協業し、地域の魅力を発信する。
また、地域生産者や個人商店の商品を販売するコーナーを店内に常設するほか、地域の工芸品や地元アーティストの作品などの販売も計画している。これにより「無印良品シエスタハコダテ」の売り場面積は、約2500平方メートルから2730平方メートルに増床され、道内最大級の売り場面積となる。
1階にはメガネの人気ブランド「JINS」が新たに入居するほか、すでに入居中の「OZIO Y.N店」(本店・函館市元町)もリニューアルを計画。文具など日常使いのための革製品をさらに充実させるほか、市内生花店の協力を受け、生花販売にも力を入れる。併せてポイントシステムの導入も計画している。SPC函館本町開発は「シエスタハコダテへの来店動機を増やし、さらなる集客につなげたい」としている。(野口賢清)