来年1月末で閉店するJR函館駅前の老舗百貨店「棒二森屋」の歴史を振り返りながら、今後の駅前・大門地区のまちづくりを考える「棒二森屋終活応援プロジェクト」のキックオフイベントが11月3、4の両日午前10時半から午後5時まで、TMOビル(若松町18)2階会議室で開かれる。参加無料、直接会場へ。
同プロジェクトは「棒二さん」の愛称で長年市民に親しまれてきた同店の最期を盛大に見送ろうと、日本都市計画学会北海道支部まちづくり研究会のメンバーが中心となって立ち上げた。今後も月1回程度、市民とともに函館駅前・大門地区のまちづくりを考える場を設ける。
キックオフイベントでは、同店の昔の写真やチラシ、包装紙などの資料を見ながら来場者が思い出を語り合えるサロンを設置。3日午後1時からは「語り合おう、『駅前・大門』の想い出」と題し、函館都心商店街振興組合の渡辺良三理事長を招いたトークセッションを実施する。
プロジェクトメンバーの池ノ上真一・道教大函館校准教授は「世代を超えて愛されてきた棒二さんの思い出を語り合いながら、今後の駅前・大門地区を市民の方々と一緒に考える機会をつくりたい」と話している。(金子真人)