4日に函館アリーナで開かれるソフトテニスの第3回NEW函館CUP(函館ソフトテニス連盟主催)の前日練習が3日、同アリーナで行われた。参加選手たちは7時間にわたって練習に励み、本番に向けて汗を流した。
2007年までは「函館CUP」の名で北海道や東京などから有力選手を招いて長きにわたり大会を行っていたが、同アリーナのオープンと北海道新幹線開業を祝し「NEW函館CUP」の名称で3年前に復活。全日本クラスの選手との対戦を通して、地元若手選手の強化を図ろうと継続して行われている。
大会には2017年全日本選手権大会ベスト8の丸岡俊介・金子大祐組(明治大学)ら男子4人と、2月25日に行われた国際ソフトテニス札幌大会で優勝した高橋乃綾・半谷美咲組(どんぐり北広島)、2017年東日本選手権で優勝の吉田栞里・準優勝の徳川愛美組(ヨネックス)ら女子6人の招待選手が参加する。
これら招待選手に加え、函館や青森県など道内外の選抜選手86人が出場。ダブルスで争われ、男女ともに8組に分かれて予選リーグを行い、各組の1位が決勝トーナメントに進出する。
練習では個人で打ち込みを行った後、試合形式で調整。選手たちはサーブやスマッシュなど自らのプレーを確認し、本番に向けて士気を高めた。
同連盟の本田周平副会長は「平昌五輪でスポーツへの関心が高まっている時期なので、良い選手を間近で見て感動してほしい。出場しない選手たちにも、ぜひ見に来てほしい」と呼び掛けている。(北川隼夢)
菊地・春日組 全力で挑む
地元選手のうち、菊地美紅・春日綾美組(大妻高2年)は南北海道高校選抜インドア大会女子の部で優勝して出場権を獲得した。2人は「持っている力を発揮したい」と声をそろえ、トップレベル選手との対戦を心待ちにしている。
今大会に向けて2人は、大事な局面でのミスを減らそうと日頃から自分たちにプレッシャーをかけて練習。内容より試合と同じモチベーションでプレーすることを心掛けているという。
本番に向け菊地は「自分の力がどこまで通用するのか楽しみ。今後につながる大会にしたい」と話し、春日も「強い選手が多いので、萎縮せずに自分のプレーをしたい。予選リーグで対戦する強豪の北海道科学大学高校の選手と対戦するのが楽しみ」と闘志を燃やした。
飛島・山村組 仕上がり順調
男子は南北海道選抜高校インドア大会で優勝した飛島陸・山村悠太(函大有斗高2、1年)が第1代表として出場する。
インドア大会を制しながらも、飛島は「凡ミスが多かった」と話し、山村も「勝負に焦ってしまった」と反省点を残しており、練習ではファーストサーブの確率を上げることを意識してきた。また、山村がローボレーとスマッシュが得意なことからダブル前衛にも取り組み、今大会に向けて仕上がりは順調だ。
飛島は「試合展開によってフォーメーションを切り替えたい。勝敗よりも内容にこだわっていきたい」と力を込める。山村は「ミスを減らすことを心掛け、思い切りプレーできるように頑張りたい」と活躍を誓った。