新型コロナウイルスの影響に伴い無観客で開催していた市営函館競輪は13日、観客を入れての開催を再開し、待ちわびた観客が今年初の生観戦を楽しんだ。
入口は1カ所を閉鎖して正面のみとし、入場時の検温で37度以上あれば入場できない。また、マスク非着用の場合も入場を認めない。
従来はケースに入れているマークカードやペンは、ケースに返却された余りが感染リスクになる恐れがあるとして、入口近くのテーブルに置き「余ったら捨てて」と呼び掛けている。バンク前での観戦は金網から2メートル離れてもらい、函館競輪のキャラクター「りんりん」が「大声禁止」と書かれたプラカードで注意喚起した。2階観覧席は5分の2程度間引きした。
函館市競輪事業部の伊予部隆部長は「ようやく有観客までこぎ着けた。対策をしっかり講じた上で、選手、観客の命を守っていく」と話していた。
函館競輪は4、5月の6開催を中止。6月4日から無観客で開幕した。(稲船優香)