函館出身の女子競輪選手で、市などが手掛ける「ホワイトガールズプロジェクト」2期生の伊藤のぞみ(116期、32)が28日、函館競輪場で行われたL級ガールズ予選に出走し、地元凱旋を果たした。雨の中バンクを激走し、第1走は4着。伊藤は「デビュー戦よりも緊張したが、声援が聞こえてうれしかった。第2走もしっかり走りたい」と気を引き締めた。
伊藤は元看護師。3月に日本競輪学校(現・日本競輪選手養成所)を卒業し、デビュー戦(7月10~12日、豊橋)で2着に入った。
レースは7車立て。看護師時代の同僚らが見守り、スタート地点では名前が書かれた応援ボードを持ったファンがエールを送った。伊藤は残り1周で2番手につけて追走するも、2人に抜かれ4着となった。
レース終了後、伊藤は「3着までには絡めなかったが、内容は悪くなかった。粘って自分が踏み込めるタイミングで踏み込み、ついていった」と振り返った。第2走に向け「きょうの感じで明日もうまく立ち回っていければ」と手応えを口にした。
伊藤や同プロジェクト1期生の三尾那央子(114期)を含む14選手が予選に臨んでおり、29日の第2走と合わせた合計ポイントで上位7選手が30日の決勝に進む。(稲船優香)