障害者スポーツ(パラスポーツ)の真剣勝負(ガチンコの試合)を行い、競技への興味や理解を深めてもらう「ガチパラ! vol・9in函館」(実行委主催、函館市体育協会共催)が20日、函館市総合福祉センターで開かれた。来場者はボッチャの試合体験や、目前で行われるウィルチェアーラグビー、車いすバスケットボールの試合に見入っていた。
函館出身でウィルチェアーラグビー日本代表、2016年リオデジャネイロ・パラリンピック銅メダリスト、18年世界選手権金メダリストの池崎大輔さんが実行委員長を務める。パラスポーツに取り組む人の発掘や、応援してくれる人を増やすことも目的に、17年9月から道内179全市町村開催を目指し、展開している。
ボッチャの試合では、ジャックボールと呼ばれる白いボールを目掛けて赤、青のボールを投げたり、転がしたりして近づけ、駆け引きの面白さを楽しんだ。ウィルチェアーラグビーの体験コーナーでは、車いすがぶつかる時の衝撃に驚きの声が続いた。
ウィルチェアーラグビーの試合では、池崎さんらが真剣勝負を展開。車いすのぶつかり合いは、参加者の体験コーナー時よりも大きな音や衝撃があり、池崎さんも参加した車いすバスケットボールの試合は、パス回しの速さと、ゴール下の激しい攻防に拍手が送られていた。
来場した市内亀田本町の主婦、高瀬登季子さん(58)は「ボッチャは簡単そうで奥深かった。ウィルチェアーラグビーは当たりの音が大きくて驚いた。どちらも素晴らしいスポーツということを知人に伝え、応援していきたい」と話していた。(山崎純一)