市営函館競輪の「モーモータクシー杯争奪戦」(FII)が24日、函館競輪場で開幕した。ガールズケイリン予選の第7レースには、北斗市出身で今月デビューしたばかりの成田可菜絵選手(大阪、112期)が登場。地元の大歓声を浴びて4着と、2日目に向けて好スタートを切った。
成田選手は上磯中時代の2001、02年に全国中体連陸上で女子100、200メートルを連覇。3年次には400メートルリレーも制して大会史上初の3冠を成し遂げた。けがを乗り越えて競輪選手を目指し、16年5月に日本競輪学校に入学、今年3月に卒業した。
デビュー戦は6位だったが、凱旋レース初戦では終盤は後続選手の追い上げもあったが、粘りの走りで4位と順位を上げた。上磯中在学時代の校長で、道南陸協の岡部寿一会長は「地元初レースで4位は上出来。経験が増えればますます記録も伸びるはずで楽しみ」と話す。
一方、中高時代の友人らが横断幕とともに大応援団を結成して「頑張れ、可菜絵」と応援した。全国制覇した際のリレーメンバーだった北斗市の木村絵未さんは23日が自身の誕生日だったことから「大きな誕生日プレゼントをもらった気分。陸上のエースから競輪のエースを目指して頑張る姿を精いっぱい応援したい」と笑顔だった。(小杉貴洋)