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荒井三津子さん・暮らしのパレット/おいしい季節

 道南はおいしい。お米も野菜も果物もおいしい。それを謳(おう)歌する季節がやってきた。久しぶりの道の駅で大興奮。「そんなに持てますか?」と笑われるほど買い込んだ。
 何より鮮度がうれしい。豆類は茹(ゆ)で、ニンジンとカブはオリーブオイルで焼いて塩。ニンジンの葉はかき揚げ。ダイコンは茹でてからバター焼き。クレソンは肉に添え、バジルはサラダに、ビーツはスープで。カリフラワーは酢とオイルをまぶしてレンジで加熱してピクルスに。どれもこれも満点だった。
 大学の食生活論で、地産地消について学生たちと考えるが、地物の野菜や果物を食べられる時期は限られている。カボチャやアスパラは地物がない期間は輸入に頼っているし、トマトやキュウリ、ナスは、四国や九州産のものが年中出回っている。それが今は北国生まれの野菜の宝庫である。よい塩とオイルさえあれば、焼く、茹でる、蒸すだけで十分である。手の込んだものでなくても野菜はおいしい。おいしいと思うものは体の力になる。生活する土地で採れる作物が健康なカラダを作るという「身土不二(しんどふに)」の思想を意識してみようかと思う。
 外食が制限され、自宅での調理が必須になって2年目の夏、みんな疲れている。変異ウイルスだ、オリンピックだ、と新たな悩みは増える一方だ。だが、美しくおいしい野菜が出回る季節は大いに「おうちごはん」を楽しみたい。旬は短い。(生活デザイナー)

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