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荒井三津子さん・暮らしのパレット/義務教育

 朝顔の種をまいた。毎日鉢をのぞくのが楽しみになった。突然こんなことを始めたのには理由がある。最近出会った著名な建築家の趣味が「朝顔」だからである。玄人はだしの料理人としても知られている多趣味な先生は、今年も朝顔の品評会で一位を狙っているという。一流の人は何に対しても熱中の仕方が違う。楽しそうに朝顔の魅力を語る様子にすっかり影響を受けてしまったのだ。夏休みの宿題で朝顔の観察をした時は楽しくはなかったが、今は朝顔以外の草花の形状や成長まで気になる。
 こんなワクワク感を小学校時代に経験していれば、人生はもっと豊かになったのではないかと思う。私は理科の教員免許があるので函館の高校で教えていたこともあるが、子供の頃は理科には全く興味がなかった。もったいないことをした。今のNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」のヒロインは気象予報士を目指しているが、雨が降る理由や雲ができる仕組みを中学の教科書で学び直すことを勧められていた。民放で放映中の「ドラゴン桜」も小中学校の教科書を復習しながら東大を目指すという内容である。義務教育には日常生活に役立つ基礎知識はもちろん、洞察力や判断力、論理性などを養う素地がびっしり詰まっていたのだと今しみじみ思う。
 疑問をもち、ワクワクすることこそ教育の原点であり、もしかしたら加齢対策の最大の方法かもしれない。中学の入試問題を買って挑戦してみようかと思う。脳の活性化だけでなく、新しい発見がありそうな気がする。人生は長い。(生活デザイナー)

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